店長ブログ
美容皮膚科の先生の講座より②~たるみ改善ハイフの話
ハイフ、とっても流行っています。
これについてもお客様からときどきご質問いただきます。
お肌に与えるエネルギーのイメージは上記みてください。
超音波の熱エネルギーを点状にあてて刺激をします。
「刺激」というと危険性がつたわりませんが
「軽い火傷」といった方が
わかりやすいかな、と思います。
熱のチカラでやさしく損傷させる、という感じ。
そうすると、お肌をささえる組織がギュッと縮む⇒引き締まる⇒たるみが改善
これは、お肉を焼くと生肉だったときより縮むでしょ。
そんな原理です。
さらに、傷ついた細胞や組織をなおそうとする力が働くので、肌細胞が一生懸命働くようになる。
傷をなおすために細胞がどんどん再生する⇒お肌のハリ弾力、美肌効果があるという仕組みです。
(簡単にいうと・・・)
で、こうに書くと「へぇ~、いいじゃない(⌒∇⌒)」と思う人もいますよね。
勉強会で講義してくれた皮膚科医の先生は
「原理として肯定できる部分もあるけど、自分のクリニックではハイフを今のところはしていない」とおっしゃっていました。
そういう目的の患者さんには違うマシンや施術方法を使用しているのだとか・・・
とにかく、注意すべきは「やりすぎ」。
「クリニックで様子をみながらある程度の期間をあけてするのだったら、確かに効果はあるよね。
でも、正直、まだ近年流行っているものだから、継続してやり続けている人が歳を重ねたときにお肌がどういう状態なのか?若々しいのか、それとも反対なのか?
医者の立場でもわかりません」と私は納得できる説明でした。
なぜなら、ハイフは皮膚の表面でなく深部(目でみえていない部分)を加熱するので、どれだけ損傷させることができたか、わかりにくいのです。
施術をうけている最中は痛くなくても、思いのほか傷つけすぎてあとから痛みがでたり、組織や神経を傷つけすぎたり、その加減がとても難しいそうです。
これは医師でも訓練が必要で、見極めも難しい。なので、カウンセリングがとても大切、だともおっしゃっていました。
(ハイフ治療が受けられない人もいます)
さらにわかりにくいのは、傷をなおす本人のチカラです。
自然治癒力は、その人の年齢・食事・睡眠・血流・体質(アレルギーや持病)などなど・・・
あらゆる素因で良くなったり悪くなったりするものです。
だから、損傷が早く再生せずに時間が経過すると、かえって肌がきれいにならないことも考えられます。
つまり、基本的に健康な人、ハイフ治療を受けても大丈夫な身体状態の人でないと、思ったとおりの結果は出ないともいえますよね。
そして、気になるのはエステと美容医療でうける違い。
これはマシンの強さが違うのですが、エステが弱いから効果が低い、安全だということではないのが注意点。
マシンの原理は一緒なんですよ。
でも出力が弱ければ浅い部分を加熱することになりますよね。
正直、弱いから火傷しない、神経損傷しないということはありません。
また、痛みを感じないから出力をあげすぎてしまう・頻度をあげすぎてしまう(その方が効果的だと思って)
それによって気づかないうちに火傷をしていることもあります。
ちょっと前から登場した「セルフエステ」なんて、私はハイフはもってのほかだと心配していました。
その後、最近あまり耳にしないのと情報収集していないので、詳しい状況は知りませんが・・・
医療の場合だと万が一肌トラブルが発生したとしても、薬を処方してくれたり対応があるでしょうが
そういう対処もエステだとできません。
私が所属している日本エステティック協会では、ハイフは禁止機器と連絡がきました。
やはり、どうしても肌トラブルをさけるのは難しいからです。
いや、それでもいいからやりたい、と思うのは自由です(⌒∇⌒)
ハイフはきちんとリスクを説明してくれる、クリニックがおすすめです!!